お店で売っているマフィンも美味しいけれど、家で焼いたマフィンは特にしっとりしていて美味しいですよね。
でも、家でマフィンを作る時、思ったように膨らまなかったり、逆に膨らみすぎたり、しっとりさせようとしたのにパサパサになったりすること、ありませんか?
この記事では、次のことを簡単に説明します。
・マフィンが膨らまない、または膨らみすぎる原因は何?
・膨らみ具合がおかしい時の具体的な対策は?
・ベーキングパウダーを使わないでマフィンを作るとどうなる?
・しっとりとしたマフィンを作る簡単なレシピ
実際に作ってみた経験をもとに、これらの疑問に答えられるように情報をまとめました。
今回は、マフィン作りでよくある「膨らまない」「膨らみすぎる」という問題に焦点を当て、その原因と解決策を詳しく紹介します!
マフィンが膨らまない、膨らみすぎる原因
膨らまない原因
過剰な生地の撹拌
小麦粉を混ぜすぎると、グルテンができます。
グルテンは強い結びつきを持ち、生地がどんどん固くなるんです。
これが進むと、生地が硬すぎて空気が膨らみにくくなり、マフィンがうまく膨らまないのです!
ベーキングパウダーの不足
ベーキングパウダーは加熱すると二酸化炭素を出します。
これがマフィンを膨らませるんですが、ベーキングパウダーが足りないと、必要な二酸化炭素が足りず、マフィンが十分に膨らみません。
カップに対する生地の量が少ない
カップに合った量の生地がないと、膨らむ力が弱くなります。
これにより、生地が平らになってしまい、焼きすぎるとパサパサのマフィンになることがあります。
オーブンの温度設定が不適切
オーブンの温度が高すぎると、マフィンの表面がすぐに固まってしまい、中の膨らむ力を止めてしまいます。
逆に温度が低すぎると、膨らむ力が弱まり、やはり膨らみが足りなくなります。
膨らみすぎる原因
ベーキングパウダーが多すぎる
ベーキングパウダーを少なくすると、生地は十分に膨らまないとお伝えしました。
でも、多く入れすぎると、二酸化炭素がたくさんできて、予想よりも生地が強く膨らんでしまいます。
カップに生地を入れすぎている
カップに生地をたくさん入れすぎると、焼くときにマフィンが普通より大きく膨らみます。
カップのサイズを超えるほど生地を入れると、オーバーフローしてしまい、思ったより大きく膨らむことがあります。
オーブンの温度が強い
オーブンが高温すぎると、マフィンが少なく膨らむこともあれば、逆に急に大きく膨らむこともあります。
高い温度は、生地の中の空気を強く広げる力を与えて、結果としてマフィンが過剰に膨らむことがあります。
マフィンが膨らまない、膨らみすぎる場合の対処法
適切な生地の調整
生地を混ぜる時は、どのくらい混ぜるかがとても大切です。
混ぜすぎるとマフィンがうまく膨らまなくなりますし、混ぜが足りないと、型から溢れやすくなります。
生地を混ぜる時は、もう粉っぽさが感じられないくらいで止めましょう。
少し粒が残っているくらいがちょうどいいです。
ベーキングパウダーの正確な計量
ベーキングパウダーを使う量は、マフィンの膨らみ方だけでなく味にも影響します。
ベーキングパウダーを使いすぎると、苦い味がすることがあります。
だから、正確に量ることが大切です。
普通、小麦粉100gに対しては、ベーキングパウダーを約3g使うといいでしょう。
生地はマフィン型へ適量を入れる
マフィン型に生地を適切に入れることはとても大事です。
入れすぎたら型からあふれてしまい、少なすぎるとマフィンが十分に膨らまないんです。
レシピに書かれている通りの量を守って、マフィン型の約6~7割を目安に生地を入れましょう。
オーブンの温度や焼き時間の設定
オーブンの温度や焼き時間は、マフィンがどれだけ膨らむか、焼き上がりの硬さに直接関係しています。
適切な温度で、推奨される時間だけ焼くことが大切です。
ただし、使うオーブンやマフィンの数によって、温度や時間を調整する必要があるかもしれません。
一般的には、180℃で20分焼いて、その後は焼き色を見て早めに取り出すのがいいですよ。
マフィンをベーキングパウダーなしで作るとどうなる?
ベーキングパウダーを使わないと、普通のマフィンのようにふくらみません。
たとえば、フィナンシェのように膨らみを抑えた食感のお菓子は、ベーキングパウダーなしでもバターや水蒸気の膨張で気泡ができて十分です。
しかし、マフィンはそのふくらみが魅力の一つですので、ふっくらとした仕上がりを望むならベーキングパウダーを使うことをおすすめします。
しっとりマフィンの作り方
これから、パサパサにならずしっとりしたマフィンを作るレシピを紹介します。
●材料(7cmマフィン型6つ分)
- 小麦粉 120g
- ベーキングパウダー 3.6g
- 卵 1個
- 砂糖 40g
- 有塩バター 50g
- 牛乳 50cc
- チョコレート 30g
- 抹茶 適量
●作り方
- オーブンを180℃に予熱します。
- バターは室温で柔らかくします。
- チョコレートは細かく刻んで湯煎で溶かします。
- 薄力粉とベーキングパウダーを一緒にふるいます。
- バターと砂糖を混ぜ合わせ、白くなるまでしっかりと混ぜます。
- そこに卵を3回に分けて加え、毎回しっかりと混ぜ合わせます。
- その後、牛乳を加えて混ぜ、次に薄力粉とベーキングパウダーを加えて軽く混ぜます。
- 生地を3等分し、一部に溶かしたチョコレート、もう一部に抹茶を加えて混ぜます。
- マフィン型に生地を均等に分け、表面をトントンと叩いて空気を抜きます。
- 180℃で20~25分焼きます。
きれいな焼き色がついたら取り出して完成です!
マフィンが膨らまない、膨らみすぎる原因を覚えて上手に焼き上げよう!
マフィンがうまく膨らまない、または膨らみすぎる原因と、その解決策をお話ししました。
ここで重要なポイントをまとめます。
- 生地を適度に混ぜて、あまり緩くしないこと。
- ベーキングパウダーは正しい量を使うこと。
- マフィン型には、生地を6〜7割程度まで入れること。
- オーブンの温度設定と焼き時間をきちんと守ること。
これらのコツを覚えておくと、マフィンを上手に焼き上げることができます。
マフィン作りは、正確な分量と手順を守ることが大切です。
ちょっとした手間をかけることで、おいしいマフィンが焼けるので、このガイドラインに従って、ぜひ挑戦してみてください!